大人は判ってくれない

あこがれ・大人は判ってくれない〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選1〕 [DVD]All Rights Reserved.

「野口久光 シネマ・グラフィックス」に行って来た。
「黄金期のヨーロッパ映画ポスター展」というタイトルだった。

【うらわ美術館2012年4月28日(土)~6月24日(日)】

昨日の事であり「ありがとう」としか言い様が無いのだ。
そうしたら無性にこの作品が観たくなりレンタルして来た。
故・野口久光氏が作品の宣伝用のポスターを描いていた。
国内では1960年の公開時だった。

作品その物は故・フランソワ・トリュフォー監督で
1959年度の仏映画である。
良かったな。
期待に違わずに。
どうやら監督自身の物語に近いらしい。

主人公の彼がハイネックのそれで
口を覆う事の理由を僕は勝手に想像してみた。
「法」のフィールドに投げ出されたその時の事だ。

望まれて生まれて来たわけではない自分の存在を彼は知っている。
父親は戸籍上であり養父だ。
母親のその現場を報告する義務は誰に対しても彼には無いだろう。
しかしながら彼は寂しかった筈だ。

その事を話してしまえば同情してくれる人々は居ただろうに。
もしかしたら窮屈で面倒な所に行かなくても済んだのでは?
緩んでしまいそうな彼自身の口を自身で覆うしか無かったのだろうか?
久光氏のポスターをトリュフォー監督は大層にお気に入りだったそうだ。

Les quatre cents coupsAll Rights Reserved.

その原画は現在パリの映画博物館「シネマテ―ク・フランセーズ」に
永久保存されているそうである。
行って観てみたいよなぁ。