帰郷・2011・JUN その4

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墓参を終えてから氷見・道の駅・海鮮館に行った。
竹や杉に覆われたこの墓地の周りの今時分の緑は濃い。
冬の最中であれば白く覆われる。
山の中ほどに在るからなのだ。
本堂の前に車を止めてからお墓に向う数十メートルの
距離はきちんとその季節の表情を届けてくれる。
便(アクセス)が良くないのでタクシーに待って貰っての時間であった。
行き先に絡んでトラビスには全く似てはいない運転手さんが
「お魚だったら冬だよ。今頃はあんまり種類が無いよぉー」
みたいな事を言った。
僕はまんまの気持ちで「ホントは2月頃に来たかったんです」と呟いた。
「冬は鰤も揚がるしね」と 運転手さんに言われ僕はさいたまから来たんですけど
ブリ大根はシーズンには2回ぐらいやりますよ。と言った。
「身おろし出来るのかい?」
と尋ねられ僕は少し困り
「氷見の鰤」は関東でも有名ですよ。と話題を変えた。
「それはそうだよ。富山湾に入った鰤は立山からの水で
プランクトンやなんだかんだで 旨くなるんだよ。 立山は凄いんだよ。この前の地震だって立山が無かったらこっちだって もっと揺れただろうしどうなってたか解らないよ」と言った。
僕は先程手を合わせた時に思い忘れた事柄をタクシーの車中から
後方の地に向けて放り投げた。
「万葉さん」で沢山頂いて来ますよ。と。