武器なき「環境」戦争

武器なき“環境”戦争  角川SSC新書 (角川SSC新書)All Rights Reserved.

池上彰氏と手島龍一氏の対談形式の新書である。(角川SSC新書2010年9月25日第一刷発行)
すべては1997年12月に国立京都国際会館で開かれた「COP3(第三回気候変動枠組条約締約国会議)」で始まったそうである。

僕にはかなり難しく面倒で把握出来ない内容の多い新書であった。しかし、「チェイス」すれば興味深い「お話し」が沢山出て来そうなのである。中でも特に僕が気になったのは第4章の「地球温暖化懐疑論とメディアリテラシー」であった。

それは「陰謀説」に絡みお二人の述べられた事柄だ。その始まりは「クライメート事件」だった。僕はこの事件その物を100%知らなかった。「COP15」の開催を一カ月後に控えた2009年11月に表面化したそうだ。
地球温暖化研究の牙城と言われている

「英・イーストン・アングリア大学の気候研究所(クライメイトリサーチ)」のユニットの研究者達のメールがクラッキングされネット上に流出してしまった事が在ったのだったそうだ。ネット上に流出してしまった物はもうどうする事も出来ないだろう。

「陰謀説」はというのは僕に於いては至って魅力的である種の収まりの様な物を提供してくれる様な気がしていた。「そういう事だったのかぁー」と知ったかぶりをも出来てしまう気がするのだ。僕にとって複雑で面倒な事に思いを巡らさなくて解決したように思ってしまうからだろう。

僕にとってはそこがかなり不味いのである。この本書には単語として登場しなかったけれども「陰謀史観」ってのも在る。けれども「公式歴史観」ってのも如何な物なのだろうか?何事に対しても自分で吟味しなければならないのだなと、僕に思わせてくれた「本」であったのである。