クリエーション

きっかけはある友人のある一言だった。

「清教徒の国だから意外と融通がきかないんだよ」

数年程前の事で彼が日本に帰って来て久しぶりに会い、

彼と僕は健康ランドの湯船に浸かっていた。

イタリアの女性の映画監督リリアーナ・カヴァーニの

「愛の嵐(73)」と「ルー・サロメ/善悪の彼岸(77)」

という二つの作品について話をしている時だったと思う。

2本とも僕もかなり大昔に観てはいたが詳細は忘却の彼方だ。

彼の住んでいる国の彼の御近所のレンタルヴィデオ屋さんでは

なかなか発見出来ないので「在ったら、焼いといてよ」

みたいな話の流れからだったと、思う。

彼の住む街は充分に都市部に近い。

彼も以前に観ていて「好きな作品なんだよ」と、聞いてはいた。

だからまた、観たいんだろうなと、思っただけだった。

「清教徒の国」という角度からの話はせずに

「良い湯だねぇー、ごくらく、ごくらく。この後の生がたのしみだよーん」

とか言いながらへらへらしていたのであった。

その後、彼はそれらの作品を何処かでゲットしたらしく

僕が調達する事は無かった。

でも僕の中でこの「清教徒」という単語が

何となく引っ掛かっていたのは事実である。

そして今年の初めのまだまだ肌寒い頃に出会った本が町山智浩さんの

「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」だった。

2008年10月に文芸春秋社から出版されている。

第一章の「暴走する宗教」を読み進めていた時の事で・・・。

彼の言葉がほんの少し僕の近くに寄って来たのである。

数日前にPCを立ち上げると、この映画作品

「クリエーション(英)」が

米国での上映を見送られる公算になったという記事を目にした。

9月13日14時48分「ロンドン時事」配信のニュースであった。

この記事に寄れば複数の配給会社が進化論への批判の強さを理由に

配給を拒否したためと、12日付けの英紙フィナンシャル・タイムズ

が伝えた・・・。との事である。

今年はこちらの配信記事から僕が初めて知った事であるのだが

ダーウィン生誕200年で「種の起源」出版150年の節目の年で

英国では関連イベントが盛りあがっているらしいのである。

先日、ダン・ブラウン著の小説「天使と悪魔(米・00)」を

やっとこさ読み終え「あー、疲れた。でも面白かったよなぁー」

と一息付いた所だったのにまたまた異なる角度からの

対象へのアプローチの為の「お題」が出て来た。

まっ、あれやこれやの現象、そしてその原型を

追跡する以外に仕方が無いんだろうなぁ。

やれやれ、何年掛ることやら・・・。

とにかくこの作品が僕の御近所で

近いうちに上映される事を願いながら・・・。