ベンジャミン・バトン 数奇な人生

バルティスカを飲りながらロシア産のべルーガを突っつきながらで、ある。
デビット・フィンチャー監督、エリック・ロス脚本
ブラット・ピット、ケイト・ブランシェット共演の
2008年度のアメリカ映画である。
勿論、お気に入りの作品だ。

自分が生まれてから随分と随分と
長い時間が経っているんだなぁーと、
この映画を観たらしみじみと僕は感じてしまった。
確かに「歳」を取っているのである。
この事実は現実以外の他ならないのである。

年齢よりも外見や佇まいから
「若く」見られたり「老いて」見られたりしても
喜んでタコ踊りとか悔し涙を流しながら地団駄を踏む
とかは、必要は無いのだと、僕は僕自身に対して思っている。
些細な「ボタン」の掛け違いで
「人」と「人」は疎遠になってしまうと思う。
ましてや「男の子」と「女の子」であれば尚更だ。

また更に更に「大人」と呼ばれている年齢辺りからの
「男の人」と「女の人」に
とってもこの掛け違いは至極、面倒だ。
僕の身体能力と心持ちの成熟度が
日々の凌ぎに
噛み合わない事は多分に在る。
自分自身に対して苛立ちを感じはするが
致し方無いと、僕は、現在、思っている。
フォーカスを絞りきれない
現象・対象に対して
吠えても寂しいのだ。

僕が今でも大好きで大好きな
祖母は晩年大変だった。
僕は何一つもしなかった。
僕が20代の真ん中の頃の事だ。
吠えて苛立ちや寂しさを僕が誤魔化していた頃だったと思う。
父と母がずーっときちんと付き合っていた。
母に「おばあちゃんはね、
子供になっちゃったの。しょうがないの」
と、電話で言われた。
この時、僕は、返す言葉は出て来なかった。
冒頭の一行は「大」である。

「大五朗」と「とんぶり」で、である。
あの時の二人もとても仲良しに僕は感じられた。
10年位たったらまた、観てみたいと、僕は思う。