寺岸堂
日めくりナンポーケータイ版

SUMMER VACATION 3

東 基輔 2008年12月1日 21:45

当たり前の様に季節は移り、過ぎて行く。

夏から秋、初冬へ・・・、と。

目に入って来る風景と肌に届く風や空気が

それらを僕に教えてくれている。

それらをきちんと、僕は受け止める事が出来ているのだろうか?

しっかりと、記憶に納めて染み込ませる事が出来ているのだろうか?


僕に

「まだ、まだぁー。オジサン、ファイト!!」

と、大きな声で叫んでくれた11歳の女の子は

何時の間にか上からサーブを打てる様に成っている。

「おとっつあん」は悔しいやら嬉しいやらで

とても、エキサイティングな心持ちなのだ。

僕が上からサーブを打てる日はまだ、とても遠い。


夏の終わりに雨がぱらついた中でボールを

返し続けなければならない時間が僕に在った。

この時は父親の知人・知人の息子君・僕の3人であった。

この時の二人の心持ちを僕は全く知らないが

あの瞬間、僕はしっかりと、きちんと、楽しかった。

こんな時間を僕は、僕が独りっきりで

「至福」で在った

と、言っても良いだろう。

二人に

「感謝」とか

「ありがとう」など

という言葉辺りで納まりを付けるのは僕にとっては

安易過ぎるのだ。

「また、遊びに来て良いのぉー」と、しか

今は、言えない。



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