日本浄土

藤原新也氏のあたらしい本である。

昨夜、とりあえず読了。

初出は2004年から08年の間で

「Coyote(スイッチ・パブリッシング)」と

「メトロミニッツ(スターツ出版)」に於いてで、ある様だ。

以上の物を加筆訂正の後、単行本としてまとめられた作品である。

「今日、佳景に出会うことは大海に

針を拾うがごとくますます至難になりつつあるのだ。

だが歩き続けなければならない。

歩くことだけが希望であり抵抗なのだ。

歩行の速度の中でこそ、失われつつある風景の中に

息をひそめるように呼吸している

微細な命が見え隠れする。」

単行本の氏のあとがきの一部分抜粋させて頂きました。

「反則」と僕が感じている様な行為ではありますが・・・。

僕はこの様なジャンルの本を読む時は

「あとがき」とか「解説」を最初に目を通す事がある。

それは単純に「時代や背景」を少し頭に入れておきたいと、思うからだ。

この「日本浄土」を読み始める時もその様にして

「あとがき」から離陸した。

そしてこの数行を読んだ時に自分でも

理解不能で意味不明の昂りが僕の中に走った。

そして、読後、この数行の氏の思いが氏を

旅というか徘徊というか、させていた

「何か」なんだろうなと、僕は感じられたのだ。

読了後、味わいたい食べ物や見たい風景や

肌に触れさせたい風や海が一杯ある。

本当にそうなのだ。あり過ぎだ。

困惑。

特に原生しているカラーは花開いていなくても

僕の記憶に入れたい。

この書物の記された数多い事象の一つにでも

僕が触れる事が出来たらそこで漸く

着陸出来そうな気がする。

一冊の本を読む事も僕は「旅」の様に感じられる時が在るからだ。

前回に登場させて頂いた「PLAYBOY」でも

藤原新也氏のページがあり、インタビューも有る。(田中茂朗氏)

これがまた、素敵なんだよなぁー。