A SCENE FROM THE NEIGHBORHOOD 12

「ハウス」の中を通り過ぎた風は熱い。
「ハウス」というのは無論
「ちびっ子ハウス」とか
「たろうず はうす」とか
「HOUSE バーモント・カレー」とか、の
ハウスではなく「ビニール・ハウス」である。

僕が高校生の時に観た根岸吉太郎監督の
「遠雷(81)」という作品
にも触れて「叩かなければ」とは思うが、
御近所の「ハウス」の中身は
所謂「青菜」が中心で「小松菜」とか「ホウレン草」である。
「ルッコラ」も一部栽培している所も有り時折、頂いている。

しかしながら「トマト」は無いのである。
故に「遠雷」については「また、今度」である。
無論「とまと」もこの作品も僕の好物だ。

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僕が御飯のおかずを購入する為に行くスーパーまでは
ハウス達の前を通って行く。

先月、「ホタテのヒモ」を佃煮風にしたのが
自分でも納得が出来て回りでも悪くなかった様なので
「だったら・・・」とか思って
「再・チャレンジ」する為にチャリにまたがり、出動した。
「佃煮風」というのは僕が勝手に命名したもので
「炒め煮」というか「炒り煮」である。

軽く塩でもんでから、さっと熱湯にくぐらせ、
水で洗い、あら熱を取ってから小鍋で
「砂糖・お酒・味醂・せうゆ(醤油)」で
で少し煮込むだけである。
「技」などはいらない。
「照り」が出るまでとか「水分」を飛ばし切るとか
は僕のその時の気分である。

正に「白米の友」である、と僕は思っている。
冷たくなっても「炊きたてのごはん」に乗せれば
僕は問題無いと思う。
歯ごたえがあり、食感も良い。
噛んでいると「ホタテ」の味が出て来る。
しかしながら、歯の調子の悪い方々からは
「硬い」という「言葉」が漏れる事は有ると、思う。
今後「対処」しなければならない
僕にもその様に感じる「日」が来るだろう。

「ホタテのヒモ」はこの時スーパーには無かった。
多分、売り切れてしまったのだろう。
「軟骨の唐揚げ」と「卵豆腐」と「厚揚げ」を前の籠に
納めて帰る途中、左側から熱い風が当たって来た。
そして「ひんやり」と「熱い」が交互に繰り返された。
「何だろう?これは?」
と、思って自転車から降りてその温度の違う風の流れを
行ったり来たりした。
「ビニール・ハウス」の前である。

要するに「ハウス」を抜けてきた「風」が熱く
「ハウス」と「ハウス」の間を抜けてきた「風」
はひんやりとしているのだった。
「お化け」が登場する時の前兆などでは
無かったのである。

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次回「ホタテのヒモ」を購入したら
「小松菜」と辛子醤油で和えてみるつもりだ。

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