ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
「取り込まれる事」を絶対に拒否したい「奴」や「奴ら」に対して
これからの自分の将来において「大切な事」の為に
「取り込まれる事」を受諾しなければならない時があると思う。
そして辛抱とか我慢とか忍耐とか堅忍とか穏忍とか耐乏とか
しなければならない状況になったら
「パイプライン・・・。パイプライン・・・」
と、僕は多分、おそらく
「音」にはしないで心から叫ぶだろう。
それで、何とか、その瞬間を遣り過ごせる様な気がする。
「大切な事」と叩けば見て呉れの字面は善いかもしれないが
それは間違いなく僕の「欲望」以外の何物では無い。
ポール・トーマス・アンダーソン製作・脚本・監督の
2007年度のアメリカ映画である。
今月の初めに浦和美園のシネマ・セレクションで観て来た。
原作はアプトン・シンクレア氏の「石油(1927)」だそうである。
僕は未読です。
「どぉーん」と僕に響いて
「どっかり」と僕の心持ちに腰を据えた映画だった。
鑑賞していて僕はとても辛かったし、結末も峻烈に感じられた。
それでも僕はこの作品が思いっきり好きだ。
僕の過ごしている世間という所には「天国」も「地獄」も常に在ると思う。
そこで「良い人」とか「悪い人」とか
「普通の人」とか「変な人」とか、呼称されながら
僕は日々を過ごしている、と、思う。