A SCENE FROM THE NEIGHBORHOOD 3

「何となく女の子失格かな?」

と、呟いた少女の魂の告白は

本心では無いだろうが嘘でも無いと僕は思う。

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1963年生まれの僕が彼女と同い年位の頃の標的は魚より肉だった。

その当時の僕の白米の最強のパートナーは「豚かつ」だったのである。

決して大袈裟でなく、カットされた豚かつ一切れに対して

小さな御茶碗であれば確実に半分は食べていた。

そしてキャベツで半分、またキャベツのお隣にポテトサラダ

とかマカロニサラダとか赤く染まったゲッティがあれば

それでもう、半分である。

この頃は春キャベツとひねキャベツの食感の違いなど眼中になかった。

それでも、豚カツから滴り落ちた肉汁と油が混ざった液状の物が染みて

「くたっ」となった千切りキャベツはとんかつソースの掛かった

それとは異なる旨さが確かに在った事は偉大なる発見だった。

ただただ、肉で白米だった。

お味噌汁が赤だしで具がしじみだろうが

白味噌で青菜が浮いていようが関係無かった。

豚汁の時だけに関しては速攻で反応していて

ここでさらにもう、半分である。

香の物とか御新香とか浅漬けとか糠漬けなどと呼ばれている

品々に関しては 好きではあったし、無ければ淋しかった。

しかし、現在と比べてみればそれほどシャープに

反応はしてはいなかったのだが、ここでもさらにもう、半分である。

今でも豚カツは好きではあるがこの頃の様な

食べ方は昨今とても出来ない。

それに1回食べれば半年以上はあいだが空いてしまう。

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「チャーハンをオカズに

御飯を食べる女の子をどう思いますか?」

という彼女の問いに対してその時僕は適確なお答えは出来なかった。

2日ほど徹夜して考えたのだが良いアンサーは未だに浮かんでは来ない。

聞けば彼女はうどんでも白米を美味しく頂けて

おからとかひじきも好きだそうである。

僕の男友達には「こめおとこ」は多いが彼女はまさしく「米子」なのだろう。

僕もお米は好きではあるが彼らや彼女には負ける。

僕が一つ確かに彼女に言える事がある。

「初めてのデートで彼との初めてのお食事では止めておいた方が良いよ」

この位である。

答えにはなっていない。

「失格」だとは僕は思わないのは当然だ。

しかし、この時の彼が「こめおとこ」だったとすれば二人は急接近だ。

おとっつあんは今後の彼女に幸多かれと祈るのみである。