半島を出よ

半島を出よ (上)
桜の咲く少し前です。
先日、我が南方通信のフォトグラファー硲敏彦に今月は前回の「オペラ座の怪人」の後編でエンドで次回は来月の4月に叩くと言った所で力を込められ怒られた。
「そんなイイ加減な事で良いんですか?もう、2,3本さらっと叩けない?
今までのだって本当に気合いを入れて叩いてたんですか?本数の事を言ってるんじゃないんです。
濃さです。解かっているとは思いますが長さでもないんです。
当然、今風のネタでもないんです。そこに繰り広げられる宇宙なんです。これでこの話は893回目です。もう、いい加減に叩く事の中から学び成長してもらえませんか?一体編集長はどなた何ですか?」とまで言われてしまった。全部当たっていて本当で的を得ているので僕は黙るしかなかった。

フォトグラファー硲は事実、編集長よりも偉い。
編集・検閲も兼ねていてつまらない部分は編集会議もなく、ばっさりカットしてしまう。当然身長も体重も僕より大きい。腕っぷしも強いのだ。食べる量も僕の2倍は有る。かなう分けが無い。いつも気に入られる様に盆暮れの付け届けは欠かせない。少し、落ち込み、凹んだ。

今朝、朝日新聞の朝刊で村上龍氏の最新作「半島を出よ」の記事が作者のインタビューと供に紹介されていた。久しぶりの書き下ろしである様だ。上下巻合わせて400字詰め原稿用紙1650枚である。大作である。枚数を聞いただけでびびってしまう。早速本屋さんに行き、購入して来た。2冊で¥3885円である。大金だ。村上氏の小説を読むと元気を貰える事が多い。今の気分にぴったりだ。面白くてもフォトグラファー硲には勿体無いから黙っていようかな?どうしようかな?今回叩いた物にフォトグラファー硲は素敵な写真を付けてくれるのだろうか?鋭い検閲の目を掻い潜りこの回がみなさんの目に触れる事を希望してならない。

半島を出よPart2

陽が落ちる前に自宅にて